機関誌「子どものこころと脳の発達」について
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ご挨拶

弊誌は「子どものこころの脳の発達」に関連して、その障がいの遺伝学、免疫学、ならびに環境要因の役割に関する研究、診断・評価のツールを開発する研究、予防・治療・支援に関する研究の成果を掲載する媒体として2010年6月20日に創刊されました。連合小児発達学研究科が見出した知見を発信する紀要としても機能しています。

連合小児発達学研究科が平成の終わりに10周年を迎え、その記念号として2019年10月に第10巻1号を発刊したところ、その編集の過程で、読者から弊誌について「インターネットの時代になった今、冊子体は持ち運びに不便すぎる」「論文はpdfで読めるのに、機関誌の記事はpdfで読めない」といったご意見を頂きました。一方、近年はオープンアクセスの雑誌がふえ、多くの学会誌も経費の削減でオンライン化に舵を切っているのが実情です。それで10周年の機会に内容や形式の見直しを行い、読者の求める雑誌として刷新する必要を感じ、編集委員会で議論を重ねました。その結果を踏まえ、連合小児発達学研究科教授会の承認を得て第11巻1号からオンライン化する方針となった次第です。

この議論の間、図らずも世界は新型コロナウイルスの流行で一変し、すっかりオンライン全盛の世の中です。ただ、今回のオンライン化で弊誌が方向性を大きく変更したわけではありません。方向性はそのままに、より多くの読者を獲得できると期待しています。これからは弊誌をホームページで広く周知する体制を築いて読者の声をとりこみ、弊誌が積み重ねてきた成果をふまえながら改良を重ね、今後も研究科の発信の場として充実した誌面作りに努める所存です。変わらぬご愛顧のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

機関誌「子どものこころと脳の発達」編集委員会
編集委員長 松﨑秀夫

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