分子生物遺伝学研究領域 片山研究室

ご挨拶

ようこそ「連合小児発達学研究科・分子生物遺伝学研究領域」のホームページへ。

当講座では、「子どものこころ」から「お年寄りのこころ」まで、「人のこころ」に関わる様々なこころの障がいの原因に関する研究を行っています。

「連合小児発達学研究科」は、医学、心理学、教育学、生命科学が一体となって「子どものこころ」を取り扱う日本で初めての学際的教育研究を行う大学院ですが、当講座はその中でも、脳に関する基礎研究を行っている研究室です。

ご存知のように、近年、こころの障がいを持つ人が急速に増えていると言われていますが、問題視されている点は、この増加が、高齢化社会の到来による認知症の増加によってのみ起きているのではなく、神経発達症(発達障がい)や、子どものこころの障がいが増加しているという点です。自閉スペクトラム症(ASD)・注意欠如多動症(ADHD)・限局性学習症(LD)などの神経発達症(発達障がい)は、増加の一途を辿っていると言われておりますが、社会の認知が上がった結果、今までは、診断名が付かなかったものに名前を付けただけであるという意見もあります。しかしながら、生物学的に増加している証拠と社会環境の変化に加えて、社会の認知が進み、これら3つの要因が重なって、増えていると考えられています。加えて、摂食障害、虐待、パーソナリティー障害などはもちろん、最近では子どものうつ病、統合失調症など大人あるいは思春期以降に発症する病気であると考えられてきた病気が、小学校の低学年にも及んできており、その割合の増加だけでなく、より多様化し複雑になってきていると言われています。

片山教授

私たちには、「こころ」という概念、特に発達期にある「子どものこころ」を医科学的見地からどのように捉え、解明していくかという課題が求められています。そのためには、一つの方法や物の見方では、決して解決にはつながらないと考えられます。ですから「子どものこころ」と直接関わらないと思われるような基礎生物学的な因子の研究が思わぬところで脳の発達に関わっていたり、神経変性疾患に関与する分子が、精神疾患の発症にも関与していることが分かるなど、これまでにもいくつも多様な視点から行った研究が成果につながる例を見てきました。

そんな訳で当講座では、「こころ」すなわち「脳」に関する様々な機構を様々な角度から個々が考え、研究する・・そんな研究室ですので、脳に興味があって一緒に研究を楽しみたいと思っている人は、是非、一度、当講座を覗いてみてください。

分子生物遺伝学研究領域・教授
片山泰一

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