研究成果

1歳時のスクリーンタイムが2歳・4歳時点の発達特性の一部と関連

2023-08-22

 テレビやDVDなどの視聴時間、スクリーンタイムの子どもの発達との関連が懸念される中、その関連が子どものいずれの発達領域と特異的なものなのかは明らかではありませんでした。 東北大学東北メディカル・メガバンク機構の栗山進一教授、小原拓准教授、東北大学大学院医学系研究科の髙橋一平大学院生、浜松医科大学の土屋賢治特任教授、西村倫子特任講師らの研究グループは、東北メディカル・メガバンク計画三世代コホート調査に参加している7,097名の子どもを対象に、1歳時のスクリーンタイムと2歳時および4歳時の5つの発達領域における発達特性との関連を調査しました。 その結果、スクリーンタイムの長さと、2歳時および4歳時点でのコミュニケーション領域および問題解決領域の発達の遅れと特異的に関連していました。これは、デジタルデバイスの普及が加速している現代において、スクリーンデバイスの使用と子どもの発達領域の関連を示した新しい視点の研究です。 この研究成果は、小児科学の専門誌「JAMA Pediatrics」誌に掲載されました。

Takahashi I, Obara T, Ishikuro M, Murakami K, Ueno F, Noda A, Onuma T, Shinoda G, Nishimura T, Tsuchiya KJ, Kuriyama S. Screen Time at Age 1 Year and Communication and Problem-Solving Developmental Delay at 2 and 4 Years. JAMA Pediatrics. 2023, 177(10), 1039-1046. doi: 10.1001/jamapediatrics.2023.3057.